仲間レオナが自殺して、一か月が経った。
彼女と何らかの関係があった
壱川、双見、参田、四条、後藤の五人の男たちは、 それぞれの日常を過ごしていたが、ある朝、目を覚ますと、 窓の無い殺風景な部屋に閉じ込められていた。

「皆さんは、仲間レオナを知っていますか？
今から一か月前、彼女は自殺しました。
鍵の掛けられたマンションの自室、リビングのドアノブに首をつって。
警察は自殺と判断しました。しかし、ワタクシは真実を知っています。
君たち全員が、それぞれのタイミングでレオナの部屋を訪れていた事を そして、知っています。
君たちのうちの誰かが、仲間レオナを殺した事もね。」
・・・レオナを殺した犯人を見つけ出すデスゲームの始まりです・・・

『栄寛国際女子高校』（えいかんこくさいじょしこうこう）
国際とは程遠い某県の山奥に、威厳をもって構えられた全寮制の高校である。
世間では格式の高い超名門校だが、学内においては異なる名前で呼ばれていた
『監獄女子高』と。
かつて『監察課』は、風紀を守るために設立された部署だった。
しかし、いつからか絶対的な権力を握った監察課は、『女性の神聖化』という、先鋭化した思想を掲げて校内を支配するようになった。
過剰な監視、尋問という名の暴力は日常化し、やがて手段から目的へと変わり、今では職員たちの娯楽と化している。
そんな地獄の中でも、生徒たちは卒業後の輝かしい未来を夢見て、日々を耐え忍んでいた。
秋の始まりのある朝。敷地の一角に建つ寮『栄寛寮』の地下、監察課室。
監察課長に呼び出されたあなたたちは、思いがけない事実を宣告される。
「あなたたちの中に一人、男が交ざっている」男を見つけ出さなければ、全員が退学処分。あなたたちの未来は無い……」